皆さんこんにちは。

最近めっきりとメンテナンスネタがご無沙汰気味な感じになってしまっていますが、今回のブログでは現在の私の相棒である「ALPINA B3Sビターボ」の足廻りリフレッシュ計画Vol2について、前回と同様に個人的な主観を交えながらご紹介させていただきます。

前回の「ALPINA B3Sビターボ」の足廻りリフレッシュ計画Vol 1では、ショック及びアッパーマウントの交換を行いましたが、今回は前回からペンディングとなっていたコントロールアームブッシュとリア・ロアマウントの交換となります。

コントロールアームブッシュはその名が示す通り、へたって来るとBMWの持ち味であるハンドリング性能が低下してきます。具体的な症状としては足廻りのふらつきによる安定性の低下やステアリング操作時の異音、ブレーキング時のガタツキなどが挙げられますが、そのまま放置すればボールジョイント部のガタツキを招きアームごと交換なんて事にもなり兼ねません。コントロールアームブッシュの交換時期は使用状況によっても変わってきますが、BMWの走りを満喫するためにも5万キロを目途に交換することをお勧めします。

中古のBMWをはじめて購入された方は、コントロールアームブッシュの経たりによる違和感を感じにくいかも知れません。下廻り部品なのでリフトアップしないと見えませんしね。コントロールアームブッシュの経たり具合を一番簡単に確認する方法としては、ATのクリープ現象で前に進む程度の低速状態から急ブレーキを掛けてみて下さい。停止時に前タイヤの軸が前後に大きくブレるようだとコントロールアームブッシュが経たっている可能性が高いと言えます。外で見ていないと分からないので二人いないと確認できませんが、下図のようにホントにブレて見えますので気になる方は確認してみて下さいね。

と、前置きはこのくらいにして「ALPINA B3Sビターボ」のコントロールアームブッシュ交換に戻しましょう。

E90系のコントロールアームブッシュはブッシュのみをコントロールアームに圧入して交換するので、圧入されている古いブッシュをコントロールアームから取り外します。

取り外したブッシュを確認すると、ゴムのひび割れも無く見た目ではまだまだ使えそうな感じでした。

前オーナーがどこかのタイミングで交換したのだと思いますが、10万キロ目前の足回りリフレッシュのため新品に交換します。

新品ブッシュをコントロールアームに圧入し終えたら車両側に仮で組み付けます。

組付けたコントロールアームは荷重がかかった際を考えてノーマルポジションで締め付けます。これはドライバーなどが乗車している状態を予め考えてブッシュ位置が変わらないように取り付けるためです。

フロント側の作業が完了したので次にリア側ロアマウントの交換に入ります。ショック交換の際にアッパーマウント交換は良く聞かれますが、ロアマウントの交換はあまり聞きなれないかも知れません。今回交換するリアのロアマウントはリアショック下のラバーマウントになります。

今回は10万キロ目前の足回りリフレッシュということで、コントロールアームブッシュ交換ついでにリア側ロアマウントも交換することとしました。

上の図面を見ると交換作業が大変そうと思うかも知れませんが、実はこのロアマウント・・・コントロールアームブッシュよりも楽に交換が行えるんです。

写真矢印で記したリアのキャンバーアームから顔を覗かせているのがリアショックの先端で、この内側にロアマウントがあります。

正確にはリアショックの下側先端がロアマウントなるゴム部品に刺さっている(はめ込まれている)感じ。

ロアマウントはキャンバーアームに固定するためのボルト2本を下から外せば単体で取り外せる状態になります。

リアショック先端のナットも外し、ロアマウントに刺さっているリアショックを縮めるように持ち上げ先端をロアマウントから抜きます。

縮めたリアショックはもとに戻ろうとゆっくりと伸びてくるので、その間にドアマウントをササっと交換。

先端をロアマウント中央に差し込むのですが、この様子がゲームセンターの某ゲームの動きに似ていて結構面白いです。

リアショック先端のナットとロアマウント用ボルトを締め付けキャンバーアームに固定すれば作業は終了。

これは交換前のロアマウントと新品のロアマウントを並べてみた写真です。

コントロールアームブッシュとは違い交換前のものが潰れているのが見た目ではっきり分かりますね。

ショック交換後も若干リアの設置感に違和感が残っていたのですが、交換後は心なしか乗り心地が良くなった気がします。

足回りリフレッシュの最後の仕上げで4輪アライメント計測&調整を行う予定だったのですが、4輪アライメント計測&調整前に少し慣らしを入れたいので4輪アライメント測定・調整後の感想はまた別のブログでご紹介したいと思いますね(^^;

因みにE90系以外ではE87(1シリーズ)やE84(X1)もリアサスペンションが同じ構造なので、5万キロ以上で足回りのリフレッシュを検討されている方は同時にリア側ロアマウントの交換をお勧めします!

 

それでは皆さん、次回のブログでまたお会いしましょう!!

 

私達は、長く快適なBMWライフを満喫いただくため、トレーニングを受けたメカニックがメンテナンスさせて頂きます。

他店でBMWをご購入された方でも「Tsutae’s Check Up」でBMWの診断をさせて頂きます。

つたえファクトリーでは、法定12ヵ月点検以上にBMW専用の点検項目を設けた「Tsutae’s Check Up」をご提供しております。この点検内容は、「即交換」「早期交換」「予備交換」と3段階に分けた診断書をお渡しし、今後のメンテナンス計画についてコスト面も踏まえながらメンテナンスさせて頂きます。

私達はBMWを身近に感じているパートナーとして、様々なご要望にお応えして参ります。